ネイチャーエンジニアの亀田です。
僕はとある小学校で月1度程度、「生物観察クラブ」というクラブの講師をしています。
こちらのクラブに携わりはじめてから、今年でもう3年目です。
先日このクラブを開催中、僕が以前から持っていた"ある仮説"を確認できました。
それは「人が虫を苦手になる理由」。
その理由はというと、「周囲のマイナス評価」です。
というわけで、今回は確認できた「人が虫を苦手になる理由」と、それを受けて考えたことをお伝えします。
- 僕が考える「人が虫を苦手になる理由」
- 虫好きの子と一緒ならゴキブリも凝視できる【虫嫌いの原因は、周囲のマイナス評価】
- 子供の虫嫌いに影響を与えているのは「大人の虫への対応」
- 大人にももっと虫を好きになってほしい!
僕が考える「人が虫を苦手になる理由」
以前、「いきものブログ」で"虫嫌いになる理由と克服方法"について紹介しました↓
この記事の中で、僕は虫嫌いになる理由の仮説として、以下の2つを挙げました。
1. 虫に対する情報不足
2. 所属するグループからの評価の影響
特に「2. 所属するグループからの評価の影響」が及ぼすところは大きいと思っていて、実際クラブ中に確信したのも、2の方でした。
虫好きの子と一緒ならゴキブリも凝視できる【虫嫌いの原因は、周囲のマイナス評価】
先日のクラブ中、嫌われ者の虫代表が出現しました。
それは、「ゴキブリ」。
今僕が講師をしているクラブには、男の子が2人・女の子が2人います。
ゴキブリを見つけると、虫好きで好奇心旺盛な男の子たちは、高いテンションでゴキブリに近寄っていきます。
それを見た女の子2人は、おそるおそるという感じではありますが、一緒にゴキブリを見に行ったのです。
子供たちでしばらく見たあと教室で少し過ごし、空き時間が発生しました。
すると、子供たちから「ゴキブリ見に行ってきていい?」という提案が。
「いいよ」と言うと、一緒に女の子たちも走ってゴキブリを見に行きました。
ちょっと様子を見てみると、女の子たちは男の子たちと一緒になって、びっくりするくらい至近距離でゴキブリを観察しています。
ちなみに女の子の1人は「私、あんまり虫得意じゃない」なんて言っていた子です。
(僕が見ている限りは、多くの小学生よりは十分に虫好きに見えますが笑)
これを見て確信したのです。
「やっぱり虫嫌いは周りのマイナス評価が影響しているのだ」と。
子供の虫嫌いに影響を与えているのは「大人の虫への対応」
これも以前から思っていましたが、大抵の子供は最初から虫が苦手と言う子はほとんどいません。
むしろ虫は手で触れることのできる身近な生き物であり、偏見や刷り込みがなければ、自然と虫は興味の対象になることが多いです。
だから今回のクラブの様子のように、多くの人に嫌われていると知っているゴキブリであっても、身近な仲間が平気なら一緒に見たり触ったりできる。
では、何で虫嫌いになってしまうかと言うと、周りの大人の影響が大きいと考えています。
親や先生が虫嫌いだと、虫が出た時に怖がったり、恨みがあるかのように攻撃します。
子供たちは、そんな大人たちの様子をよく観察しています。
大人たちがそんな風に接している虫は「怖いもの」「人間にとっての敵」みたいになってしまいます。
それに虫嫌いな両親の家庭で、周りに虫好きの子がいなければ、虫を見たり触る機会がありません。
ということは悪いイメージを払拭する機会もなくなり、その子はずっと虫に悪いイメージを持っていくことになってしまいます。
ヤマトタマムシ
子供達がこんな美しい生き物を知る機会を失ってしまうのは、僕は勿体無いと思います。
大人にももっと虫を好きになってほしい!
だから、僕は「大人にももっと好きになってもらいたい」と考えています。
その試みの1つとして、僕はブログで虫の情報を発信したり、虫が主役のアプリたちも配信しています。
■ 虫育成ゲーム むしいく
※その他の作品はこちら↓
アプリを見せると、「子供がターゲットのアプリですよね?」と言われることもあります。
しかし実は、僕は「子供向け」というより「虫にあまり詳しくない人」に向けて配信しています。
決して子供だけに向けて発信しているわけではなく、大人も対象です。
僕のアプリでは、以下のような工夫をしていますが、
・優しい世界観にしている
・ゲーム操作自体は難しくしない
これらは虫に触れる敷居を低くするのと、虫が怖いものではないというイメージを持ってもらうためです。
ただ、リアルな虫を好きになってもらいたいので、虫自身はデフォルメせずにリアルな姿で登場させています。
その甲斐あってか、アプリのレビューコメントなどで、以下のような嬉しいコメントをいただくことがあります。
・虫が好きになりました!
・虫が嫌いだったけど、楽しめました
・子供と一緒に楽しんでいます
でももっと多くの人に虫の魅力を届けたいし、まだまだ改善すべき点だらけ。
今後も多くの人に伝えていく工夫が必要だと感じています。
その工夫の一環として、この足あとブログで僕の事業活動も伝えていくことにしたのです。
今後も試行錯誤しつつ、色々なことに挑戦していきます。
その過程はSNSや当ブログでお伝えしていきたいと思いますので、引き続きよろしくお願いします!
合わせて以下の記事もどうぞ↓
ネイチャーエンジニアの活動を知りたい!
ネイチャーエンジニアの事業の目的と活動内容【アプリ開発、ブログなど】
では、また。