ネイチャーエンジニアの亀田です。
「相談したらやろうとしてることを否定された…悔しい!」
これは、かつての僕がある相談をした後に感じた気持ちです。
当時はしばらくの間、思い出す度に「ちくしょう!見返してやる!」と思っていました。
しかし、この経験をしたことによって、僕は「相談をする際に気をつけるべき大事なポイント」を学べました。
今回は、僕の
- 良い結果が出た相談
- 悪い結果が出た相談
のエピソードをもとに、「相談する時に大事なポイント」をお伝えします。
- 独立する時に相談したら否定された話
- フリーランスの友人に相談したら欲しかった情報がすぐに手に入った話
- 相談する際の大事なポイントは何か
- 相談は、「自分の立場に近しい立場」「経験者」である人にすべき
- おわりに
独立する時に相談したら否定された話
僕はフリーランスエンジニアで、自然の魅力をブログやアプリを通じて発信する事業をしています。
フリーランスとして独立したのは今から2年ほど前ですが、独立した時の理由は「自然に関する仕事を本気でやってみたい」というもの。
実は僕は最初からフリーランスになるつもりはなく、「自分のエンジニアリング経験が活かせる、自然に関する事業をやっている企業」を探していました。
しかし、なかなか今のスキルを活かせるような仕事が見つからない…
そこで、「自然観察指導員」の方に相談することにしました。
自然観察指導員とは、日本自然保護協会主催の活動の一つで、
・環境保護活動
といった、ボランティア活動を支援する組織。
僕は、自然に関わる仕事をしたいと決めてから、この「自然観察指導員」に登録していました。
話を戻します。
こういった活動をしている人たちなら「自然に関連する仕事の情報も知っているかも」。
そう思い、ちょうど会の集まりに参加する予定があったので、そこで会の方に相談してみることにしました。
今IT関連の仕事をしているのですが、これらのスキルを活かせる、自然に関連する仕事や会社などご存知ないですか?
こんな感じの質問で、経験が多そうな方何人かに聞いてみたものの、手応えを得られず。
そしてその後も話を聞いてみると、Aさんから、
うーん、私は知らないなあ。
あ、Bさんなら知ってるかもしれないから、聞いてみたら?
ということで紹介していただいたので、Bさんに相談してみました。
…というような仕事や会社、ご存知ないでしょうか?
すると、ちょっとめんどくさそうな態度で、
自然観察なんか、ビジネスにならないよ。
高尾山なんかで観光ビジネスがるのは、フィールドが良いからであって、そのへんの自然でビジネスなんて無理。
仕事があるかどうかという質問はスルーで、やろうとしていることを否定されました。
Bさんはさらに続けました。
ここに集まってる人は、時間があってただの趣味でやってるから成り立っているわけ。
これをビジネスになんて出来ないよ。
こんな感じの話をしばらくされました。
僕は、それ以上話を聞く気もなくなり、数分で「失礼します。ありがとうございました」といって、席を外しました。
その日帰宅する時は、猛烈に悔しい思いで帰宅しました。
腹が立った理由は大きく以下の2点。
- ボランティアとはいえ、自然に関する活動には誇りを持ってやっていると思っていたのに、「趣味」と言い放つ低い意識だったこと
- その人は「挑戦をしたことがない」のに、無理と決めつけられたこと
相談したものの、ストレスが溜まったのみで、有力な情報は得られなかったと感じました。
結局この話で情報が得られなかったことで、「もう自分でやるしかない」と独立を決意するきっかけになりました。
結果的に、やりたいことをやるきっかけを作ってくれたので、ある意味良い効果を与えてくれた相談だったのかもしれません笑
フリーランスの友人に相談したら欲しかった情報がすぐに手に入った話
上記の流れで、転職ではなく独立することを検討し始めました。
そこで一番気になったのは、実際フリーランスで安定した収入は得られるのか?という点。
フリーランスになったものの収入が下がって、会社員時代以上に労働しなければならない状態だったら、結局自分の事業はまともに進められません。
会社員の経験からエンジニアの相場観は分かるし、ネットでも調べていけそうな気もする。
けど、そんな仕事が自分個人の営業力で受注できるのか?
その辺りに不安がありました。
「あ、そうだ!同じようなスキルセットでフリーランスをやっている友人がいる!」
ということを思い出し、連絡を取ってみました。
そしたら「今日の夜でもいいよ」とのこと。
早速、その夜会って話を聞いてみると、
- リアルな単価
- リアルな稼働状況と生活スタイル(その友人は結婚していて子供もいる)
- おすすめの案件紹介エージェント
- 経理について
など非常に具体的な情報を教えてもらえました。
さらに、質問事項になかった情報もゲットできました。(この友人には本当に感謝!)
その結果、その2日後には勤務中の会社に退職の旨を伝えていました。
相談する際の大事なポイントは何か
- 悪い結果が出た相談のエピソード
- 良い結果が出た相談のエピソード
を紹介しました。
この2つの相談の違いは何だったのか?
それは「相談者」が違ったことです。
さらに言うと、「相談事についての経験を持つ相談者かどうか」が違っていました。
フリーランスの友人は、リアルな「フリーランス経験」がありました。
なので、リアルな体験談や具体例が出てきて、すごく参考になりました。
さらに、自分と近い前提条件(スキルセット、年齢など)なので、話がとてもイメージしやすかったのです。
それに対して、事業について相談した時、相談相手は「未経験者」でした。
なので話していることは、「想像上の悲観的な話」であり、全然腑に落ちませんでした。
なぜなら質問時の僕は、フィールド関係なく生き物に興味を持っていて
- 動植物の図鑑も大量に購入した
- 自然観察ができる有料の施設やツアーにも行く
- そもそも自然観察指導員になるのだってお金が掛かる
僕が顧客だとしたら、このように実際にお金を使っているのに、なぜビジネスにならないのか?
相談時は納得した理由は得られませんでした。
その時もし、相談相手が「経験者」であれば、結果は違っていたと思います。
例えば、
「自分も試してみたけど、お金を払うのは◯◯な人だから、もう少し詰めないと厳しいよ」
「実際それをやるのには、コストがこれくらい掛かるんだよ」
こんな風に言われていたら、「再検討して解決策を考えてみます」となっていたと思います。
実際、未経験かつ全然深くプランニングしていない僕の考えは相当に甘かったはずなので。
相談は、「自分の立場に近しい立場」「経験者」である人にすべき
まとめると、相談する時の大事なポイントは以下の2点です。
2. 相談者が自分に近しい立場である
1.経験者に聞く
先述したエピソードでも説明したように、具体的な回答ができるのは「経験者」です。
それをやったことのない「未経験者」は想像や予測での回答になるので、あまり参考にしないほうが良いです。
ちなみに、僕が独立する時はその「経験者が見つからなかった」わけですが…
その場合、今の僕だったら、よほどリスクがないことであれば、「自分でやってみる」と思います。
やってるうちに、経験者を発見することもあるし、視野が広がって見えてくるものもあります。
実際、僕はフリーランスに飛び込んでみて、視野が広がってよかったと思っています。
2. 相談者が自分に近しい立場である
実はこれは、1.に含まれていることなのですが、「見かけ上は同じことをやっているように見えても、立場によって中身が違う」ことがあります。
例えば、僕はフリーランスやアプリ開発に関する記事を書いています。
これらの記事は、主に過去の自分のような方(「独立した/しようとしているエンジニアの方」など)に向けて書いています。
でも、ここで言う「独立」っていくつか捉え方があります。
- 「フリーランス」として独立
- 会社を立ち上げた「起業」
僕は「フリーランスの方向け」に役立つであろう記事を書いているつもりです。
ところが、「独立」という言葉から「起業」を連想することもできます。
「会社を立ち上げてExitを目指すんだ!」という方が読んだとして、その方の今後の参考にはならない可能性があります。
なぜなら、僕は会社を立ち上げた経験がないので。
同じように、僕はエンジニアのフリーランスですので、他の職種のフリーランスの方にはあまりお役に立てないかもしれません。
こんな感じに、言葉ではなく「中身」で考えて発信内容を捉える必要があります。
逆のケースもあります。
例えば、僕の「経理」「スプレッドシート」に関する記事などは、他の職種の方でも役立つかもしれません。
相談相手を選ぶ時は、
- 自分がどんな悩みを持っているか
- その悩みは、何の経験がある人なら解決できるか
を考えると、良い情報が得られる可能性が高いです。
おわりに
相談のエピソードを交えながら、相談のポイントを紹介してきました。
それにしても、相談って本当に難しいですよね…
僕もまだまだうまく相談できないことは多いです。
でも、今回説明したポイントを意識することで、以前よりは有効な相談ができるようになったと感じています。
あとは相談や情報選択の経験値を増やして、精度を上げる努力をすることが大事かなと思っています!
今回お話したことが、皆さんの役に立てば嬉しいです。
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では、また。