クラウド会計ソフト「freee」って、実際どんな感じ?
freeeの便利な点・不便な点が知りたい!
こんな疑問にお答えします。
ネイチャーエンジニアの亀田です。
僕はフリーランスのエンジニアで、freeeを使い始めて2年を超えました。
freeeは強力なツールで、これを使えば何と確定申告書類の作成が30分かからずに終わらせることが可能です。
僕はフリーランスになる前、税金や経理に関する知識はほとんどありませんでした。
独立を考えた時、Webで調べると確定申告には青色申告の方が控除が大きいということで、青色申告で出すことにしました。
しかし、フリーランスの友人と会って話した時、
「青色申告で出す?確定申告大変だけど頑張って」
と言われ、「え?確定申告ってそんなに大変なの?」と一抹の不安が。
そこで別のフリーランスの友人にも確定申告のことを聞いたら、「freee使ってるよ」という話になったのがきっかけでfreeeを使うようになりました。
そして独立後初の確定申告、若干ドキドキしつつfreeeで確定申告書の作成を開始。
作成手順の中で表示された入力項目を見ると、必要な書類が不足していることに気付きます。
必要書類を集めるのに若干手間取ったものの、それらを揃えて指示通り入力していきました。
入力が終わって出力ボタンを押すと、なんと一瞬で書類が完成。
あとは控除の書類をペタペタ貼って、税務署に提出して終わり。
入力に慣れた2年目は、作成を開始してから申告書の完成まで、30分かからずに完了しました。
このように、freeeは確定申告書作成の強力なツールなのです。
公式サイト
しかし、このfreeeも完璧ではなく、解決しないことや不便な点もあります。
今回は、僕がfreeeを実際に使ってみて感じた、
- freeeの便利な点
- freeeで解決しないこと
- スタータープラン・スタンダードプランどちらで始めるべきか?
についてお伝えしていきます。
freeeの便利な点
僕が使う中で、freeeが便利だと思う点は3つあります。
2. 明細の自動登録機能
3. 充実したヘルプ
1. 確定申告のフォローが厚い
フリーランスにとって、会計・経理作業は確定申告のためにあると言っても過言ではないと思います。
冒頭でもお話しした通り、freeeは確定申告書作成の強力な味方です。
確定申告は、行政に対する収入の報告であり、これによって諸々の支払う税金が決定します。
しかし、いろんな制度や控除の仕組みが複雑で、申告書の作成はなかなか難しい。
・給与はあったか
・ふるさと納税したか
・扶養家族がいるか
など、たくさんの入力項目があるのです。
僕はフリーランス初年度に、税務署で確定申告に関する説明会に参加してみましたが、考慮する項目が多すぎてかなり萎えた記憶があります。
厚い説明書類を眺めつつ、多くの例外なども考慮しつつ入力・計算していくのは大変。
僕が手作業で調べながらやったら、入力ミスする自信があります。
ミスをすると、支払う税金が高くなったり、行政から怒られるかもしれません。
これって、かなりストレスですよね。
その点freeeでは、以下のような必要項目に関する質問に答えていけばOK。
ちなみに、「はい」にすると、金額などの追加入力項目が表示されます。
もう、これをしてくれるだけでめちゃめちゃ時間削減されますし、入力漏れも防げます。
手作業でやるよりはるかに安心です。
入力が完了したら、確定申告書の出力は一瞬。
あとは書類を税務署に提出するだけです。
それと、実際僕も経験があるのですが、
一度申告書を作成した後に、
「入力項目に間違いがあった」
「申告書作成した後にクレジットカードの請求が届いた」
なんてこともありますよね。
といった場合は、確定申告書の再作成が必要ですが、freeeなら楽チンです。
間違った点を再入力して、もう一度出力ボタンを押すだけ。
これが手作業だったらと思うと、心が折れます。
僕は、会計ツールなしでの確定申告書作成は考えられません。
2. 明細の自動登録機能
日々の収支入力が簡略化されているのもfreeeの便利な点です。
それをサポートしている目玉機能が、「明細の自動登録機能」。
事業で使っている銀行など、金融機関と連携する設定をします。
すると、銀行での入金・出金があると、それらと情報連携して取引情報を推測して自動入力してくれます。
確認してOKだったら、「登録」ボタンを押すだけ。
入力がかなり楽になります。
ちなみに、請求書を発行していた場合、対応する入金があるとそれも自動判定してくれます。
毎月発生するような、ある程度定型化されている請求の場合、まだ入金されていない請求があるかどうかもすぐにわかります。
freeeで解決しないこと
freeeでも解決しないこと・不便なことはあります。
それは、以下の2点。
2. クレジットカードの明細は自動化できない
1. 最低限の会計知識がないとソフトを活かせない
freeeを使うと日々の会計や確定申告書の作成はとっても便利になりますが、やはり最低限の会計知識は抑える必要があります。
例えば、
「勘定科目って何?」 → 支出の取引の入力が出来ない
「控除って何?」 → 領収書や取引入力の必要性がわからない
となります。
細かい入力ルールなどはヘルプで調べられるにしても、
・どういった費用を管理すべきか
・税金や控除の仕組み
あたりは知らないと、ツールを活かせないと思います。
税金や確定申告の基本的なことを知るには以下の本がオススメです。
税の話は堅苦しい本が多いですが、会話形式かつフリーランス向けの本なので読みやすい。
また、取り上げられている例もフリーランス目線のものになっています。
2. クレジットカードの明細は自動化できない
クレジットカードの明細は自動化できません。
なぜなら、クレジットカードの明細は以下のようになり、いつ・何を買ったかが分からないからです。
クレジットカードによる支払い:5,000円
記帳する際は、以下のような単位で管理しなくてはなりません。
Amazonで書籍購入:3,000円
文房具屋で筆記用具を購入:2,000円
そのため、「現金」「クレジットカード」の支払いは、明細やレシートを見ながらポチポチと手作業することになります。
この辺りが自動化されると便利なのですが、金融機関の明細からは情報が取得できないので難しいですね。
ちなみに、freeeのスマホアプリには「レシート撮影」という機能があります。
アプリでレシートを撮影すると、画像解析して、金額や発生日などの項目を自動入力してくれるのです。
ただ、実は僕はこの機能はほぼ使っていません。
一番の理由は、「スマホだけで入力作業が完結しないから」。
Amazonで本を買うと、結局サイトに飛んで領収証を集める必要があったりします。
そのため僕は、月一くらいの頻度でPCからまとめて入力しています。
なので、スマホでの経理作業はやりません。
僕はPCで作業する頻度が高いのでそうやっていますが、ほぼスマホしか使わない人や、日々コツコツと登録をする人にとっては大変便利な機能だと思います。
あともう1つ不便な点を挙げると、レシート撮影に時間が掛かったり解析失敗して、サクサク登録できないこともあります。
(レシートによって解析しやすいものとそうでないものがある)
これはアプリのアップデートなどで、今後機能改善されていくのではないかと思います。
スタータープラン・スタンダードプランどちらで始めるべきか?
freeeには、
・スタータープラン
・スタンダードプラン
・プレミアムプラン
の3つのプランがあります。
プレミアムプランは企業向けのプランなので、フリーランスが使うのは、スタータープラン・スタンダードプランのどちらかになると思います。
各プランの機能表は以下の通り。
大きな違いは以下の通り。
・スタンダードは経営機能が充実(各種レポート、消費税申告、請求書の合算など)
・スタンダードは領収書の画像ファイルの保存数が無制限
・スタンダードの方がサポートが優先される
消費税や経理が複雑にならない程度の規模であれば、「スタータープラン」がオススメです。
実は僕は、スタンダードプランを使っています。
スタンダードにした理由は、以下でした。
・不慣れだったので手厚いサポートが欲しかった
・領収書ファイル保存機能をガッツリ使うと思った
しかし、上の両機能は実際にはほとんど使っていないので、今はスタータープランにしようか検討中です。
ちなみに、初期の頃に数回サポートを使いました(チャットで相談)が、対応はとても丁寧で好印象でした。
また、システムも安定していて、機能が使えないとか経験はないため、トラブル的な問い合わせはしたことはないです。
(金融機関との連携が止まっているとかはあるかも。でも1日くらい止まってもあまり影響ないと思います)
というわけで、事業の規模が変わらない間は、スタータープランでも十分なのではないかという結論です。
ちなみに、スタータープラン・スタンダードプランともに「初月無料」で使うことができます。
試してみることにデメリットはないので、一度使ってみてはいかがでしょうか。
公式サイト
おわりに
フリーランスなど、個人で事業をやっていると、事業のメイン以外に使う時間は効率化したいものですよね。
手作業で確定申告しようとしたら、きっと1日掛かる上に、ストレスも溜まると思います。
僕は、今回紹介したfreeeを使っているおかげで、確定申告の作業時間も、日々の経理の作業時間は大幅に削減できています。
こういうツールがあるのは本当にありがたいことです。
この記事の情報で、あなたの作業の効率化のお役に立てれば嬉しいです。
では、また。