好きなことを仕事にするっていうと批判されがち…。
それって、自分本位なことなの?
こんな疑問にお答えします。
ネイチャーエンジニアの亀田です。
冒頭の問いでいうと、僕は「好きなことを仕事にしている人」です。
週の半分はフリーランスエンジニアとして委託業務をやっており、残りの時間をアプリやブログなど自分の活動をしています。
僕の活動については以下で詳しく紹介しています↓
すると、
「好きなことを仕事にしていて楽しそうだね」
「自由な仕事でいいよね」
的なことを言われることも。(実際、仕事はとても楽しいです笑)
自分本位と思っているかはともかく、「自由に、ラクに仕事している」というニュアンスは入っているのかなと思います。
ところで、僕は「好きなことを仕事にする」には大きく2パターンあると考えています。
このどちらかによって「自分本位かどうか」も変わると思っています。
というわけで今回は、「好きなことを仕事にする」について僕の考えをお伝えします。
好きなことを仕事にするのは自分本位なのか?
「好きなことを仕事にする」という話になると、「甘い」「自分本位だ」という意見が出ることがあります。
しかし僕は上の発言について、半分は正しいかもしれないけど、半分は正しくないと考えています。
なぜなら、「好きなこと」の中身によってその人の行動の質は全然違うからです。
好きなことについて、大雑把に分けると以下の2パターンになると考えています。
2. 好きなこと=自分が目指す未来(社会)を作ること
1.の場合は、自分本位になりやすい考え方。
2.の場合は、自分本位にはなりにくい。
と思っています。
2種類の「好きなことを仕事にする」について
1. "自分が好きな作業・職種"を仕事にしたい
極端に言うと「自分が苦なくできる作業しかしたくない」というパターンです。
例えば、以下のような感じ。
・「開発」がしたい → 新技術をバリバリ使いこなし、新機能開発をする
でも現実には、面白い作業だけの仕事って多くありません。
「企画」という職種には、アイデアに関わること以外の作業が多分に含まれていて、雑用的なポジションになることも少なくありません。
「開発」についても、社内事情などで古い技術を使うこともありますし、他の人が作ったプログラムの不具合を、たった1行を修正するために何時間も掛けて読み込むこともあります。
もし他の人よりもよほど優れたスキルや実績があれば、「企画」「開発」の華やかな部分だけをやることができるかもしれません。
だけど、そんなケースはほんの一握り。
そのため、この観点の「好きなことを仕事にする」は「自分本位」「甘い」と批判されがちなのだと思います。
なりたい職業上位にYouTuberが入ることに辛口コメントがつきやすいのも、こっちのイメージが強いからでしょう。
僕はYouTuberに対してネガティブなイメージは全くないですし、質の高い動画を作り続けることはすごいことだと思います。
ただ僕が思うのはYouTuberの職業や作業自体に憧れるよりも、YouTubeという媒体を通じて何を成すかが重要だと考えています。
この辺りは 2. の話に関連してきます。
2. "自分が望む未来を作る"ための仕事をしたい
こちらは方向性を自分の外側に向けた、好きなことです。
例えば、「ゴミを少なくして、もっとエコで美しい社会にしたい」(=ビジョン)と思っていたとします。
その為には、色々な手段があります。
・今の会社で無駄なゴミを減らす
・ゴミの再利用を考案する
このような考えの場合、少なくとも「自分本位」には思えないですよね。
なぜなら望みを叶えるには、自分だけでは完結しないからです。
多くの場合、自分の労働力やスキルを使って、社会に貢献・影響を与える必要があります。
そのためには、役割や作業だけにこだわると可能性が狭まってしまいます。
自分の好みだけを優先して行動していても、望む社会には近付かないのです。
ちなみにこれを達成する難易度はとても高くなります。(目指すものによりますが)
先ほどYouTuberを例に挙げましたが、YouTuberとして活躍されている方も、ただ自分の好きな動画を流しているだけでは活躍できません。
YouTubeを通じて社会に貢献・影響を与えることを考えていないと、長期的に活躍し続けることは難しいのではないでしょうか。
"自分がやりたい未来"を考えた方が良い理由
「自分の好きなこと」には2パターンあるとお伝えしました。
もし将来の仕事を決めるのに悩んでいる方がいた場合、僕がオススメするとしたらもちろん「2. "自分が望む未来を作る"ための仕事をしたい」のパターンです。
その理由は以下の通りです。
・やりたい作業が無限に増える
人から協力してもらいやすくなる
会社ではもちろん、フリーでやっていたとしても、協力者というのは重要です。
例えば僕は以下のようなインタビュー記事を書いています。
このインタビューによって、僕自身にはないスキルや経験による話を読者に届けることができます。
企業でもなく、インタビューの実績もない僕に協力いただけるのは、僕のビジョンに賛同いただけているからだと思っています。
また、自分の目指す未来を伝えることのある方から、有益な情報やお誘いをいただいたり協力いただけることが多いです。
「こんな人がいるんだけど、興味あります?」
「今度こんなイベントがあるんだけど、よかったら一緒にどう?」
みたいな感じですね。
さらに、自分のビジョンを発信することでアプリのユーザーさんやブログの読者さんから応援メッセージをいただけるのは、とっても大きな力になりますよ!
ちなみに、自分の想いやビジョンを伝えたとしても、考えが理解されないこともあります。
それは「〇〇したい」というビジョンを持っていない方に多いかもしれません。
あとは当然ながら僕の伝え方の問題も多分にあると思うので、そんな時は凹んだりする必要はありません。
淡々とプレゼンや伝え方の改善をしましょう。
やりたい作業が無限に増える
「〇〇な社会にしたい」ということを考えると、できることはそれこそ無限にあります。
先ほど例に挙げた「ゴミ問題」を考えても、個人レベルでも事業レベルでもできることはたくさんありますよね。
僕も「人と自然がより良い共生ができる社会を作りたい」というビジョンがあります。
その為に、
・環境に関する課題を知ってもらう(観察会、ブログ、SNS)
・生き物と触れる体験をしてもらう(観察会、アプリ)
と、作業レベルではどんどんやりたいことが増えていくのです。
以下の記事でも伝えていますが、「目的」が大事なのですね↓
ちなみに僕が独立した当初は今ほどビジョンが明確になっておらず、おぼろげに「自然をよくする仕事をしたいな」程度でした。
それが数年活動するうちに徐々にビジョンの輪郭が見えてきて、やりたいことも増えてきました。
独立当初見ていた景色とはかなり違うものになっていますし、今後も変化していくでしょう。
段々とビジョンが明確になっているのは、常に未来のことを考えて実際に行動して試しているからだと思います。
最初からいきなり明確なものは見えなくても、なんとなくでも自分が望む社会や世界を考えて、実際に行動してみるのが大事かと思います。
おわりに
「好きなことを仕事にする」に対する僕の考えを紹介しました。
目指す未来を見つけることって、実は結構難しい。
実は自分の中に眠っているんだけど封印されていて、なかなか出てきてくれないんですね。
でももしそれを見つけることができたら、まず小さなものから手を付けてみる。
そして考えながらやり続けることが重要です。
いずれ、賛同してくれる人からの導きや、自身で新たな道を切り開くヒントを産み出せるでしょう。
この記事が仕事選びで悩んでいる方にとって、何かヒントになれば嬉しいです。
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では、また。